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群馬セブンス

2012/04/21

 桜が満開の季節となった4月15日、前橋の敷島グラウンドにて群馬セブンスが行われた。昨年まで現役のトップリーガーだった選手も参加しているこの大会、周辺の交通は花見などで混雑しており、到着がやや遅れたが、予定通り第一試合は11時にKOとなった。



 第一試合 vs桐生ラガースB
 いつも合同練習などで胸を借りさせていただいている、桐生ラガースが初戦の相手だ。ラグビー界でトップの大学や高校のOBが多数いて、圧倒的フィジカルの強さ、スピード、どれを見てもいつも息を呑むスケールだ。KO直後から攻守共に自陣でのプレーが続く。ここまでは高崎セブンスと同じ展開なのだが、この日はここからDFが違った。各々が肩を当てる体を張ったタックルで相手のアタックを止め続け、スコアさせない。そんな状態のまま0-0で前半を終えた。後半3分、WTB山本が仕掛け、DF裏へキックで転がす。それをそのまま自分で持ち去りインゴールへ。待望の先制トライ(コンバージョン成功)。そこからは桐生ラガースの怒涛の猛攻。その勢いに押され高経のペナルティもあり、一気に自陣ゴール前へ。DFで粘り続けたが、最後は相手FWにゴールラインをこじ開けられてしまった。相手がコンバージョンを失敗したところでノーサイド。7-5で辛勝し何とか次へ繋げた。


大会を通して攻守に体を張り続けた平沢          河村の相変わらずの強烈なジャッカル!

 第二試合 vs群馬大医学部
 一回戦を勝った勢いのまま、この試合もいいラグビーを展開させたい。しかし、前半はまたも相手チームの流れ。最初のキックオフ後からミスマッチを突かれ、ラインブレイクを許してしまう。その後もハンドリングエラーで、河村のラインブレイクや相手のミスを生かせず、立て続けに3トライを奪われて前半を終える。後半に入ると高経に流れが傾き始め、前半に連発していたハンドリングエラーがなくなり始めた。平沢の強靭なコンタクトなどを生かしたスタンディングプレーでつなぎ始める。しぶとく攻め続け、後半最初はサポートで深津がトライ。その後も山本、深津の再びのトライで同点に追いつくが、直後にラックのブラインドサイドを独走されリードされる。ラストワンプレーとなり、攻め続けて最後は山本がトライ。コンバージョンを決め、26-24と逆転勝利を収めた。


FWも慣れないプレーに一生懸命でした!
 

準決勝 vsダンボA
 相手は、関東大学ラグビー対抗戦Aグループに所属している大学のOB2名を擁する強豪チーム。前半からその選手らが、力強いランニングを炸裂させる。体を張ったDFで一発で独走トライということには中々ならないが、相手の強いコンタクトと的確な寄りで3トライを奪われて前半を終える。後半に入ると、前半と同様で相手にゲームを管理されているが、相手の隙を突いて山本がジャッカル、平沢が抜きにかかったところを再び山本がオフロードでパスをもらい、後半最初のトライを挙げる。直後の、キックオフリターンでの相手のキックを深津がチャージ。ペナルティーを得て、最後は北山がタテに突いてトライ、5点差に追い上げる。しかし、次のキックオフリターンで高経のDFミスを見逃さずに突破され、トライを献上。12-22で敗れた。


北山のタテ突破!


3位入賞!!

 この大会は結果的に3位になり、試合終了後には表彰されるという結果になった。実は、大会前に特別に練習したり、セブンス用のサインを考えたりしたわけではない。DFだって組織的に何かをチームに浸透させたということもしていない。高崎セブンスと全く同じ状況で大会に臨んだ。にも関わらず、2つの大会で正反対の結果が出た理由はやはり、個々が肩を当てる体の張ったDFができたかどうかのほぼ一点。今日のメンバーはそれをやり遂げたから、格上のチームに対して、ラグビーらしい締まった試合を作ることができた。要は気持ち、心の部分。高経の本来の形がある程度見えたことも含め、たくさんの収穫を得られた。5月から始まる試合(もちろん15人制)に活かせるだろう。
新潟大戦まで残り半年弱。


大会MVPの山本には短パンの景品が…?!